Japanese NovelVisual Studio Code 拡張機能

書いて、確かめて、
一冊にする。
すべて縦書きのまま。

「Japanese Novel」は、無料のエディター「Visual Studio Code」を小説の執筆環境に変える拡張機能です。書いた文章はすぐ隣に縦書きで表示され、章をまとめて印刷用の HTML・EPUB・テキストの本として出力できます。記法は青空文庫の注記そのまま。原稿はただのテキストファイルです。

VS Code Marketplace で入手する GitHub で見る

出力した本をそのまま印刷した結果です(夏目漱石『吾輩は猫である』・青空文庫より)

書いて、確かめて、一冊にする

書く

ふつうに書くだけです。ルビや傍点は、青空文庫の注記で書き添えます。改行すると行頭に全角スペースが入り、「 で書き始めればそのスペースは自動で外れます。

確かめる

「プレビューを横に開く」で、原稿の横に縦書きの組み上がりが表示されます。ルビ・傍点・縦中横も改ページの目印も、入力するたびにすぐ反映されます。カーソルを動かすと、プレビューも同じ場所へ移動します。

まとめる

章を読む順に並べたものが、本です。「本の一覧」で章の追加や並べ替え、タイトルやヘッダーの編集がその場でできます。

整える

書いている間、原稿を静かに点検します。行頭の字下げや文末の句点など、指摘の多くは電球アイコンからその場で直せます。まとめて直すときは「自動修正できる問題をすべて修正(小説)」を使えます。

一冊にする

「印刷/PDF 保存」を押すと、本がページ組版の縦書きでブラウザーに開きます。そのまま印刷でき、PDF にも保存できます。

電子書籍にするなら「EPUB に出力」。縦書き・右開きのまま読めます。投稿サイトへの受け渡しには「テキスト」。青空文庫形式で、既定は Shift JIS です。

書き方

本文はふつうに書くだけ。
飾りは、青空文庫の注記で。

ルビや傍点を付けたいところにだけ、青空文庫の注記という決まった書き方を添えます。注記は、対象の言葉を後ろから指す前方参照型が基本です。範囲がわかりにくいときは前後ではさむ開始/終了型、複数行にわたるときはブロック型でも書けます。どの形でも仕上がりは同じです。

 物語《ものがたり》が始まる。
 |お茶の間《おちゃのま》へ届け。
 覚悟[#「覚悟」に傍点]を決めた。
 運命[#「運命」に波線]が動く。
 英雄《えいゆう》[#「英雄」の左に「ヒーロー」のルビ]の登場。
 第42[#「42」は縦中横]話、太字[#「太字」は太字]で。
「何だと!?」
ルビ・両側ルビ・傍点・波線・太字・縦中横
  • ルビ(左側にも)
  • 傍点(九種)と傍線(五種)
  • 太字・斜体
  • 縦中横
  • 見出し(大・中・小)
  • 字下げ・改ページ

応募のために

本は、章を読む順に並べた
ただのテキストファイルです。

.jpbook には、本のタイトルやヘッダーと、章のファイル名を並べます。多くの新人賞で求められる表紙や扉、あらすじは、表紙に並べたファイルがそのページになり、本文の前に置かれます。表紙のファイルには、本の情報を差し込む注記が書けます。出力すると、その本の値が入ります。

「新しい表紙…」で作った表紙をそのまま出力したページ。内容は自動計算されます。
---
title: 作品名
author: ペンネーム
header: 作品名 一
pageNumber: right
pageNumberFormat: {page} / {totalPage}
cover:
  - 表紙.jpnov
---
第一章.jpnov
第二章.jpnov
第三章.jpnov
差し込むもの注記
タイトル[#ここに「タイトル」の値を表示]
ペンネーム[#ここに「ペンネーム」の値を表示]
総ページ数(本文のページ数)[#ここに「総ページ数」の値を表示]
原稿用紙換算枚数[#ここに「原稿用紙換算枚数」の値を表示]

原稿用紙換算枚数は、本文を 400 字詰め原稿用紙(縦書き 20 字 × 20 行)に組み直したときの枚数です。

組版

既定は 40 字 × 34 行。
和文組版の約束事は、最初から。

行の頭に句読点が来ない、行の末尾にかぎ括弧の開きが残らない。禁則処理は既定で「厳格」です。行末の句読点はぶら下げで処理します。字数・行数・行送り・本文のフォントは設定「小説 — 組版と出力」で変えられます。

禁則処理なし
禁則処理あり(既定)
罫線を「赤」に、行番号をオンに、行送りを 2 倍にして印刷した例(夏目漱石『吾輩は猫である』・青空文庫より)

用紙は A4(既定)か A6。本文のフォントの既定は OS 付属の明朝体で、印刷所への入稿も、頒布・販売もそのままできます。

機能の多さよりも、
執筆の邪魔をしないこと。

  1. AI は使いません

    執筆のための AI 機能を一切持ち込みません。.jpnov・.jpbook を開いている間は GitHub Copilot も既定で無効になります。執筆は最初から最後まで、人間の手で。

  2. 辞書を持ちません

    単語辞書から「これは人名らしい」と推測して色を付けるような機能は、あえて持ちません。目立たせたい言葉は、作者自身が登録します。辞書を積み込まないぶん、動作も軽いままです。

  3. 入れたら、それだけで動きます

    追加のソフトも、プログラムの知識も要りません。プレビューも本づくりも手元のパソコンの中だけで完結するので、オフラインでも使え、原稿がどこかへ送られることもありません。

  4. 原稿を囲い込みません

    原稿はただのテキスト、記法は昔からある青空文庫の注記です。章のファイルは .jpnov、本のファイルは .jpbook。この拡張機能が働くのは、この 2 種類のファイルだけです。

はじめかた

VS Code に慣れていなくても大丈夫です。

  1. VS Code を入れる

    無料でダウンロードして、インストールします。拡張機能「Japanese Language Pack」を入れると、画面が日本語になります。

  2. 「jpnov」を入れる

    拡張機能の検索欄に jpnov と入力してインストールします。原稿を入れるフォルダーを作り、開きます。

  3. 本を作って、書く

    アクティビティ バーの「小説」を開き、「本の一覧」の「本を作成…」で本を作ります。「新しい章…」で章を書き、「プレビューを横に開く」で確かめ、「印刷/PDF 保存」で本にします。

VS Code Marketplace で入手する VS Code をダウンロード

同じ流れは、VS Code の「ようこそ」画面にあるガイド「小説をはじめる」でも案内しています。